エースペイント便り
マンション防水工事の基本|タイミングの見極め方と種類別の費用相場を解説
2026年04月09日(木)
こんにちは!
エースペイント株式会社(プロタイムズ大分東店)です。
私たちは大分県大分市を中心に外壁塗装・屋根塗装を行なっている塗装会社です。
マンション経営において重要なメンテナンスのひとつが「防水工事」です。
しかしオーナー様のなかには、
「自分のマンションも今すぐ防水工事をすべきなのか?」
「もう少し先延ばしにしても大丈夫なのではないか?」
とタイミングに迷ってしまう方も少なくありません。
そもそも「本当に防水工事って必要なのだろうか?」と考える方もいるでしょう。
一般的に防水工事は、築10~15年のタイミングでの施工が推奨されています。
さらに当店では、建物の劣化状態にも注目すべきだと考えています。
建物の劣化スピードは、周辺の環境や気候によっても大きく異なるからです。
そこでこの記事では、マンション防水工事における「タイミングの見極め方」について詳しく解説したいと思います。
▼この記事を読むとわかること
・防水工事をする意味と必要性(放置した場合に考えられるリスク)
・防水工事のタイミングの見極め方(築年数と劣化サイン)
・マンションにおいて防水工事をすべき場所
・防水工事の基礎知識(工法の種類、費用相場、工事期間、居住者への影響)
・防水工事を依頼する際の会社選びのポイント
最後までお読みいただければ、防水工事の必要性を判断でき、今後の工事計画を立てる一歩を踏み出せるでしょう。
マンションの防水工事を「いつしよう?」と迷っているオーナー様は、ぜひ参考にしてみてください。
マンション防水工事の必要性とタイミング
まずはあらためて「防水工事とは何か」について触れておきましょう。
防水工事とは、主に建物の屋上やベランダ、バルコニー、共用部の通路(外廊下や外階段)に液剤や防水性のあるシート等で「防水層(ぼうすいそう:防水性のある膜または層)」をつくり、雨水の浸入やそれに伴う建物の劣化を防ぐ工事を指します。
そんな防水工事ですが、
「防水工事って本当に定期的にしなくてはいけないもの?」
「急いで防水工事をする必要はないのでは?」
そう考えるオーナー様は少なからずいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、定期的かつ適切なタイミングでの防水工事は「必要」です。
新築時につくられた防水層は少しずつ劣化していき、そのまま放置すれば気づかないうちに劣化箇所から雨水が浸入してしまうからです。
そして、雨漏りはもちろん、そのほかにも多くのリスクを抱えることになります。
ここではまず「なぜ防水工事は必要なのか?」その重要性について見ていきましょう。
また、防水工事を考えるべき時期とタイミングについても解説します。
防水工事をしないとどうなる?
マンションの防水工事を放置するリスクは、雨漏りだけではありません。
他にも以下のような、さまざまなリスクを抱えることになります。
▼防水工事の放置リスク(一覧)
・雨漏り
・建物内部の結露
・建物の耐震性の低下(内部の鉄筋コンクリートのサビと腐食)
・アトピーや喘息など健康被害(湿気によるカビの繁殖)
・漏電
・漏水(雨水の浸入による内部配管の腐食)
・内部劣化による修繕費の高騰
・建物の短命化(建物内部に雨水が浸入すると急速に劣化が進行する)
・資産価値の低下(雨漏りや結露の履歴は売却時の価格に影響)
つまり、防水工事をしないまま防水層の劣化を放置し、少しでも建物内部に雨水の浸入を許してしまうと、これらのリスクを一度に抱えることになってしまうのです。
さらに、建物に使われる素材の多くは水に弱く、それ自体の防水性は低いといえます。
そこでほとんどの建物には防水性を高める工夫がされており、そのひとつが、まさに防水工事によってつくられる「防水層」なのです。
特にマンションのなかでも、屋上やベランダ、バルコニーの防水は、雨風を直に受け止めている箇所にもかかわらず、そのほとんどが防水層に頼っているといってよいでしょう。
いかに防水工事を放置するリスクが高いか、ご理解いただけたのではないでしょうか。
防水工事の時期とタイミングの考え方
マンションの防水工事を考えるべきタイミングは、以下の2つを参考にしましょう。
①築年数
②劣化サイン
防水工事は一般的に、築10〜15年ごとが目安とされています。
マンションの大規模修繕が推奨される時期が築12年前後だからという理由と、新築時に採用される防水工事(ウレタン防水やシート防水、アスファルト防水)の耐用年数が短いもので築10〜15年だからです。
実際マンションの防水工事は、その他の大規模修繕(外壁塗装や鉄部塗装、シーリング工事など)と併せて行なわれるケースがほとんどです。
さらに築年数に加え「劣化サインの有無(建物の状態)」も重要といえるでしょう。
以下のような要因によって、防水層の劣化が早まるケースも少なくないからです。
・直射日光がよく当たる(紫外線量や熱ダメージ量が多い)
・豪雨や強風の日が多い(雨風によるダメージ)
・寒暖差が大きい(膨張と収縮によるダメージ)
・寒冷地や豪雪地帯(積雪や凍結・融解によるダメージ)
・海岸沿いの建物(潮風が届く塩害地域)
・雨風を遮るものがない開放的な立地(建物が平野や田んぼの真ん中にある)
・定期的な清掃不足(落ち葉による排水口の詰まり、砂ぼこりや鳥の糞による劣化 など)
・定期的な点検やメンテナンス不足(トップコートの塗り替え)
・防水工事の品質(新築時や前回の防水工事で施工不良や手抜き工事があった)
では、実際にどのような劣化サインが見られたら、防水工事を検討すべきか代表的な劣化サインを3つご紹介します。
①防水層のひび割れ/端部の剥がれ/膨れ(気泡)
防水層のひび割れや端部の剥がれ、膨れといった劣化は緊急度の高い劣化サインです。
特にひび割れや端部のはがれは、雨水の浸入経路となりやすいため注意しましょう。
また、防水層の膨れは、すでに内部に水が浸入している際に見られる症状です。
ただし、表面のトップコートが劣化しているだけということもあり、自己判断が難しいため、もし「これはひび割れかな?」と気になった際は、プロによる無料の現地調査で見てもらうことをおすすめします。
②水はけが悪い(水たまりができる)
雨上がりに特定の場所や排水口(ドレン)の周辺に水たまりができる場合も注意しましょう。
水はけが悪くなるのは、排水口やその周辺に何らかの問題が発生しているからです。
例えば、排水口の周りにゴミがたまっていたり、排水口が詰まっていたり。
この場合は掃除や詰まっている原因を取り除くことで解消します。
ただ、それでも水たまりができるのであれば、排水口やその周辺が劣化している可能性が高いです。
排水口やその周辺は雨漏りの要因にもなりやすい箇所であるため、水たまりを見つけたらぜひ防水工事を検討してみてください。
③雑草が生える
植物が生えるということはつまり、その場所に水分があることを意味します。
防水層や下地部分にまで雨水が浸入している可能性が高いため、この場合もまた早めの防水工事を検討しましょう。
なお、雑草を見つけてもむやみに抜いてはいけません。
防水層にまで根を張っていた場合、抜いてしまうとそこから雨水が浸入してしまう可能性があるからです。
ここまで代表的な劣化サインをご紹介しました。
しかし、オーナー様ご自身がマンションの防水箇所をすべて見て回り、劣化状態を見落としなく確認するというのはやはり現実的ではありません。
そこでおすすめしたいのが「無料の現地調査」を活用することです。
例えば当店では、以下のような流れで現地調査を実施しています。
▼当店の現地調査の流れ
▼当店の現地調査の4つのうれしいポイント
①住宅診断の専門家「外装劣化診断士※」がおよそ1時間かけて丁寧に診断
②「国土交通省のガイドライン」に沿った診断項目を採用
③劣化箇所の画像付き診断書「外装劣化調査診断報告書」をお渡し
④後から見返せる!診断映像をまとめた「おすまいビデオ診断DVD」をお渡し
※「外装劣化診断士」とは一般社団法人住宅保全推進協会認定の専門資格です。
もちろんすべて無料です。
「今すぐ防水工事は考えてないけど、ひとまず劣化具合を知りたい」
「今後の防水工事の資金計画や次回メンテナンス計画を立てたい」
このような理由で、当店の現地調査を受けるオーナー様も多くいらっしゃいます。
築10〜15年を過ぎたマンションオーナー様は、ぜひ無料の現地調査を検討してみてはいかがでしょうか。
当店の現地調査にご興味がある方は、お気軽にお申し込みください。
防水工事の種類と費用相場
防水工事とひと口に言っても、防水層を形成する際に使う素材(防水材)やその施工方法によってさまざま種類があります。
大きく分けると、
「塗る防水(塗膜防水)」
「貼る防水(シート防水)」
「塗る+貼る防水(複合防水・ハイブリッド防水)」
の3種類があり、なかでも代表的なものは以下の4つです。
①ウレタン防水<塗る防水>
②FRP防水<塗る防水>
③シート防水<貼る防水>
④アスファルト防水<塗る+貼る防水>
ちなみに、昨今のマンション防水工事(大規模修繕時の改修工事)では、①のウレタン防水や③のシート防水が選ばれることが多いです。
ただし、防水する場所や既存の防水層・下地の劣化状態によっては選ぶべき防水工事が変わるうえに、同じマンションでも「屋上はシート防水でベランダはウレタン防水で」と使い分けるケースもよくあるため、あくまで参考程度にとどめてください。
防水工事の費用はこの種類によっても左右されるため、事前に防水工事の種類について知っておくのがよいでしょう。
ここでは見積もりの際に「どのような防水工事が選ばれているか」が理解できるよう、防水工事の種類と特徴、各工事の費用相場について解説していきます。
①ウレタン防水
| おすすめの防水箇所 | ・屋上
・ベランダ ・バルコニー ・共用部の通路(外廊下・外階段) |
| 費用相場(㎡単価) | 約4,000~7,000円 |
| 耐用年数 | 10~12年
※定期的なトップコート再塗装が必要(5~6年ごとが理想) |
| 工期の目安 | (屋上1面あたり)
約7~14日 |
| 居住者への影響 | ・工事中の騒音は少ない
・立ち入り制限や歩行制限あり(完全硬化まで) ・作業中に臭いが発生(溶剤系の場合) ※FRP防水やアスファルト防水より臭いは少ない ※昨今は臭気の少ない水性タイプを採用するケースも増えている |
マンション防水工事のなかでも特に主流なのが「ウレタン防水」です。
液状のウレタン樹脂を塗り広げ、乾燥・硬化させることで防水層をつくります。
▼メリット
・防水層の端部や継ぎ目の処理不良の心配がない
・複雑な形状や凹凸がある場所でも柔軟に施工できる
・コストパフォーマンスに優れている
・工事中の騒音が少ない
防水工事でよくあるトラブルのひとつが、防水シートなど防水材の継ぎ目や防水層の端部の処理が甘いことで起こる雨水の浸入です。
その点でウレタン防水は、液体状の材料を塗り広げて防水層をつくるため、そもそも継ぎ目処理を心配する必要がありません。
屋上の手すりやフェンスの支柱、配管まわり、排水口の周辺など凹凸のある場所でも、液剤が下地に密着しながら広がるため、隙間なく隅々まで確実に防水層をつくることができます。
さらに、ウレタン防水は他の防水工事よりも費用が安い傾向にあります。
既存の防水層の状態や種類、下地の状態によってはその上から塗り重ねることも可能。
すべての防水層を撤去する必要がなく、廃材が少なくなる分、工期の短縮と撤去処分費用を抑えることができます。
▼デメリット・注意点
・やや耐久性に劣る
・トップコートの定期的な塗り替えが必要
・乾燥時間が必要なため日数がかかる
・作業中に臭いが発生する(昨今は臭いの少ない水性タイプが採用される傾向)
・季節によっては工期が延長しやすい
ウレタン防水は、耐用年数が「10~12年」と他の防水工事よりも短いです。
そのため、やや耐久性に劣るといえるでしょう。
また、耐用年数は定期的なトップコートの塗り替えを前提としたもので、5~6年ごとの塗り替えが推奨されています。
トップコートとは、防水層を紫外線から守る役割を持つ、仕上げ用の液剤です。
トップコートがはがれると日光の紫外線や熱で防水層の劣化が急速に早まるため、定期的な塗り替えは欠かせません。
ただし、トップコートにも種類があり、グレードの高いものは耐久性が高くなる分、塗り替え頻度を減らすことができます。
高価なトップコートを選ぶことで、このデメリットは解消されるといえるでしょう。
例えば、フッ素タイプのトップコートの耐用年数は10年前後です。
そして、ウレタン防水は液剤を乾燥させる必要があるため、気温や湿度といった施工環境によっては工期が延長する可能性があります。
ウレタン防水における理想の気候条件は以下のとおりです。
気温:5℃以上(ただし理想は10〜30℃)
湿度:85%以下が理想
特に、梅雨時期や冬場に防水工事を検討している方は、工期が延長する可能性を考慮する必要があるでしょう。
②FRP防水
| おすすめの防水箇所 | ・ベランダ(小面積)
・バルコニー(小面積) |
| 費用相場(㎡単価) | 約5,000~8,000円 |
| 耐用年数 | 10~15年
※定期的なトップコート再塗装が必要(5年程が理想) |
| 工期の目安 | (中規模面積の防水工事)
約3~7日 |
| 居住者への影響 | ・工事中に強い臭いあり(硬化時)
・乾燥中は立ち入り不可(ただし硬化は早め) ・施工時の騒音は少なめ (比較的少なめでウレタン防水と同程度) |
ウレタン防水と同じく、塗る防水に含まれるのが「FRP防水」です。
FRPとは、ガラス繊維強化プラスチックのことで、身近な例だと家庭の浴槽(ユニットバス)やマンホールの蓋、スポーツ用のヘルメットにも使われています。
軽量で耐久性が高く、サビにも強い素材です。
マンションの屋上のような広い面積への採用は向いていないため、マンション全体の防水工事で主流とはなりません。
ただし、特に強度が求められるベランダやバルコニー、共用階段の踊り場といった小面積の箇所では採用されることがあります。
ちなみに戸建住宅のベランダやバルコニーでは、FRP防水がよく選ばれています。
▼メリット
・耐久性が高い(耐摩耗性/耐腐食性/耐薬品性)
・軽量(建物への負担が少ない)
・速乾性(数時間ほどで歩行が可能)
・工期が短い(小面積において)
FRP防水は耐久性が高く、耐摩耗性や耐腐食性に優れています。
そのため、歩行による摩耗が多い場所(ベランダやバルコニー、共用通路など)との相性がよいです。
また、耐薬品性もあるため、海沿いに面する塩害地域での利用もおすすめ。
液剤が硬化するまでの時間が短く、工期が短い点もメリットといえるでしょう。
また、数時間ほどで歩行が可能になるため、立ち入り制限や歩行制限の期間も短くすみます。
▼デメリット・注意点
・柔軟性がない/追従性がない
・紫外線に弱い(長期間あたると劣化してひび割れになる)
・定期的なトップコートの塗り替えが必要
・作業中に独特な臭いがある
・他の防水工事よりもやや費用が高め
・季節によっては工期が延長されやすい
FRP防水は、柔軟性や追従性がないため、広い面積への施工に向きません。
例えば、マンションの屋上に採用してしまうと、建物の動きや形状変化(強風や地震による揺れや振動、気温変化による伸縮や歪みなど)についていけず、ひび割れてしまいます。
さらに、ガラスマットの使用によって継ぎ目の処理難易度が上がるため、これも広い場所への施工に向かない理由のひとつです。
そして、ウレタン防水と同様、施工環境に影響を受けるため工事をする季節によっては工期が延長される可能性があります。
FRP防水における理想の気候条件は以下のとおりです。
気温:5℃以上(理想は15〜30℃)
湿度:80%以下が理想
ウレタン防水と同じく梅雨時期や冬場の施工では、工期延長を想定して依頼する必要があるでしょう。
③シート防水
| おすすめの防水箇所 | 屋上(設備等の障害物が少ない) |
| 費用相場(㎡単価) | 約6,000~7,500円 |
| 耐用年数 | 10~20年 |
| 工期の目安 | 約5~10日 |
| 居住者への影響 | ・アンカー固定に騒音あり
・臭気は比較的少ない(ウレタンより臭気は少なめ) ・立ち入り制限や歩行制限あり(短期間) |
塩化ビニール(PVC)や合成ゴムの防水シートを接着剤で貼ったり、機械で固定したりして防水層をつくる防水工事が「シート防水」です。
マンションでは、ウレタン防水に次いで主流といえます。
ただし、ゴムシート防水は、塩化ビニールよりも薄く衝撃に弱いため(飛来物による亀裂の可能性がある)、昨今ではあまり採用されていません。
▼メリット
・耐久性が高い(対候性/耐摩耗性)
・太陽光の紫外線や熱に強い
・施工品質が安定(厚みが一定の既成シートを使うため)
・デザイン性に優れている
・基本的にメンテナンスは不要
・工期が短い(乾燥時間が少ない)
シート防水(特に塩ビシート防水)は、紫外線や熱に強く、その耐久性の高さが特徴です。
また、デザイン性に優れており、色や模様がプリントされたシートを選ぶこともできます。
そのため、人の目に触れやすい大型商業施設や工場の屋上にもよく採用されています。
塩ビシート防水では、ウレタン防水のようなトップコートの塗り替えが必要ありません。
定期的なメンテナンスが不要な点も人気の理由のひとつです。
乾燥時間が塗る防水よりも少なく、施工が短期間で終わる点もメリットといえるでしょう。
広い面積を効率的に防水するのにシート防水は非常に適しています。
▼デメリット・注意点
・防水層の端部や継ぎ目の処理不良に注意が必要
・工事中に振動や騒音が出る(機械固定工法の場合)
シート防水では、既製品の防水シートを貼り付けて防水層をつくります。
複雑な形状や凹凸部分では細かくシートを切り貼りする必要があり、継ぎ目が増える分、それだけ雨水の浸入リスクが高くなります。
もちろん、シートの継ぎ目や端部の処理が甘いと、強風ではがれ、そこから雨水が浸入してしまう可能性もあるでしょう。
シート防水に対する高い技術を持った職人や会社選びが、仕上がりを左右するといえます。
さらにシート防水を検討する際は、事前に下地の状態をよく見極める必要があります。
例えば、防水シートを下地に金具で固定する「機械固定工法」という工法の場合、下地のコンクリート強度が不足している等、固定が難しい状態だと施工はできません。
無理に施工してしまうと、言うまでもなく下地を傷つけることになります。
もうひとつ代表的なシート防水の工法である「接着工法」でも、下地にシートが密着しづらい凹凸があったり、水分を含んでいたりする場合は仕上がりに影響するため、同じく事前に下地の状態をよく見極める必要があります。
そういった意味でも、現地調査の質が高い会社を選べるかどうかが、シート防水では重要なカギとなるでしょう。
④アスファルト防水
| おすすめの防水箇所 | 新築時の屋上
(設備等の障害物が少ない) |
| 費用相場(㎡単価) | 約6,000~8,000円 |
| 耐用年数 | 15~25年
※仕上げ方法によっては定期的なトップコートの再塗装が必要(5~6年ごとが理想) |
| 工期の目安 | 約10~20日 |
| 居住者への影響 | ・臭気あり(特に熱工法、ただし改修では常温工法の方が多い)
・工法によっては騒音あり ・工期が長い(制限期間も長い) |
「アスファルト防水」はアスファルトを含ませた防水シート(ルーフィング)を何層にも貼り重ねて防水層をつくる、古くからある防水工事の方法です。
その歴史の長さからもわかるとおり、防水工事のなかでもトップクラスの防水性能を誇ります。
ただし、居住者の生活への影響が多く、基本的に新築時の防水工事に使われる方法です。
そのため、大規模修繕時等の改修では年々採用が減っています。
例外として既存の防水層がアスファルト防水の場合や、耐久性を重視する建物では選択肢に入ることもあります。
▼メリット
・高い防水性能(耐用年数が長い)
・防水工事の頻度を少なくできる
・定期的なメンテナンスが不要(トップコートが不要な仕上げ工法のみ)
アスファルト防水の特徴は、やはり防水工事のなかでもトップクラスの耐久性でしょう。
実際、耐用年数は15~25年と防水工事の回数をかなり減らすことができます。
なぜここまで耐久性が高いのかというと、アスファルト防水では特殊な防水シートを3~4層と何度も重ねて、非常に厚みのある防水層をつくるためです。
さらに下地との密着性も高いため、強風が予想される高層マンションの屋上でも防水シートがはがれる心配なく施工ができます。
仕上げの工法によっては、定期的なトップコートの塗り替えも必要ありません。
アスファルト防水の仕上げ方法には種類があり、代表的なものは以下の2つです。
①保護工法(保護コンクリート仕上げ)
②露出工法(表面がそのまま見える仕様)
①の保護工法は、防水層の上に保護コンクリート(押さえのコンクリート)を仕上げにかぶせる工法です。
このコンクリートに防水層が隠れるため、トップコートを塗布する必要がありません。
また、紫外線や雨風、歩行など直接的なダメージを受けづらい点も特徴です。
②の露出工法は、防水層の上に特殊なルーフィングやトップコートの塗布など別途、仕上げが必要となる工法です。
しかし、その仕上げ材やトップコートが次第に劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが必要となります(5~6年ごとが目安)。
▼デメリット・注意点
・重量がある(建物の強度によっては施工できない)
・工事中に独特な臭いや煙が発生(工法による)
・火災リスクと安全管理体制の必要性(火を使う工法のみ)
・近隣住民や居住者への配慮が必要
・工程が多く工期が長い&費用が高い
・(保護工法の場合)次回の撤去改修費が高くなる
・職人の熟練度に仕上がりが左右される(他の工法よりも職人依存度が高い)
アスファルト防水は重量がかかるため、建物の強度によっては施工ができません。
特に保護工法は、仕上げにもコンクリートが使用されているため、相当な重量が建物にかかります。
耐荷重に制限のあるマンションは注意しましょう。
そして、工法によっては工事中に独特な臭いや煙が発生します。
昨今の主流である火を使わない「常温工法」であれば問題ありませんが「熱工法」や「トーチ工法」では、アスファルトの溶融やルーフィングを炙る必要があるため、工事中の臭いや煙の発生は避けられません。
「熱工法」では溶融釜の稼働音や作業音が発生し、居住者へ影響することがあります。
また「トーチ工法」ではトーチバーナーでルーフィングを炙る際に燃焼音が出ます。
なお「常温工法」は騒音が少なく、これも昨今のマンション防水工事で採用される主な理由でしょう。
ただし、もし既存の防水層が保護工法のアスファルト防水であれば、撤去作業時に保護コンクリートを壊す必要があり、このとき大きな振動音が出ます。
騒音クレームになりやすい部分のため、事前の告知を徹底しましょう。
加えて保護工法のアスファルト防水は、撤去改修(既存の防水層をすべて取り除く改修方法)をする場合、その撤去・処分費用が高くなります。
なぜなら「保護コンクリート」をはじめ、何層にも重なった古いアスファルト防水層をすべて撤去・処分しなければならないからです。
そもそもアスファルト防水は密着性の高い防水層なので、はがすのも一苦労。
さらにアスファルト系の廃材は「産業廃棄物」扱いとなり、処分に高い費用がかかります。
アスファルト防水は、他の防水工事以上に職人の熟練度によって仕上がりが左右されるため、必ずアスファルト防水の実績が多い会社を選びましょう。
というのも、端部や継ぎ目の処理だけでなく、火を使う熱工法やトーチ工法の温度管理といった、技術や経験によって差が出やすい部分が多くあるからです。
例えば、ルーフィングを炙る際に、加熱不足だと接着不良になり、加熱し過ぎると材料の劣化や焦げにつながります。
「どのような職人が施工するか」
「どのような会社に依頼するか」
アスファルト防水を検討する際は、ことさら慎重に吟味することをおすすめします。
マンション防水工事における会社選びの5つのポイント
マンションの防水工事を依頼する先は、専門店や塗装会社、リフォーム会社、工務店と選択肢がいくつもあります。
しかし、どこに依頼すればよいかわからず、迷った末に安さだけで会社を選び、後悔してしまう方は少なくありません。
なかでもよくある防水工事のトラブルが以下です。
●手抜き工事
●施工ミス
●保証がない
安易な会社選びは、このようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
そこで最後に、マンション防水工事における会社選びで確認したい「5つのチェックポイント」を見ていきましょう。
【ポイント①】診断内容は信頼できるものか
ひとつ目に確認したいポイントが、現地調査の診断内容です。
現地調査の様子から、信頼できる診断内容かどうか考えてみましょう。
例えば、現地調査を目視で簡単に済ませていたり、診断内容が曖昧だったり、具体的な説明がないまま進めようとしたり。
このような信頼性に欠ける現地調査を行なう会社はおすすめしません。
現地調査とは、防水工事の仕上がりを左右する重要なものです。
すでにお伝えしたとおり、現地調査の結果はそのまま防水工事の内容に反映されます。
もし現地調査の段階で劣化を見落としてしまったら、緊急性の高い不具合を放置してしまったり、建物の状態に適さない工法を選んで、かえって下地を傷つけてしまったりする可能性があるということです。
つまり、防水工事の仕上がりは、現地調査の正確さにかかっているといってよいでしょう。
少なくとも1時間程度かけて、ひび割れの幅や端部の状態など細部まで丁寧に確認してくれるかどうかは、会社選びの良い判断基準となります。
また、建物の現状や必要な工事内容をオーナー様視点でわかりやすく説明してくれるかどうかも重要なポイントとなるので、ぜひ参考にしてみてください。
【ポイント②】診断結果の報告書は作成してもらえるか
信頼できる会社は、現地調査の診断結果を報告書にまとめて提出してくれます。
たとえば当店では現地調査の診断結果を『外装劣化調査診断報告書』にまとめてお渡ししています。
▼当店「外装劣化調査診断報告書」のイメージ
このような報告書があると、診断結果を記録として残すことができるため、後から「言った・言わない」のトラブルを防ぐことにもつながります。
口頭による説明だけでなく、記録として診断結果を残してくれるかどうかにもぜひ注目してみてください。
【ポイント③】保証はあるか
不具合が起きた場合に備え、保証の有無や内容は必ず事前に確認しておきましょう。
保証期間の長さだけでなく、どこまでが保証対象なのか、どのような条件で適用されるのかまで細かくチェックすることが大切です。
なかには、一部の施工範囲しか保証に含まれておらず、ほとんど自己負担になってしまったケースもあります。
また、保証書が正式に発行されるかどうかも重要なポイントです。
口頭で「保証は付いてます」と説明を受け契約したものの、書面が発行されていなかったために、いざ不具合が起きた際に十分な対応を受けられなかったという事例もあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、保証内容は必ず書面でもらうようにしましょう。
【ポイント④】マンション防水工事の地元実績は多いか
マンション防水工事は規模や居住者対応など、戸建てとは異なるノウハウが求められます。
そのため、過去の施工事例やクチコミ・レビュー評価の内容を見て、マンション防水工事の施工実績の有無をぜひ確認してみることをおすすめします。
加えて地元での実績が多い会社であれば、気候条件や建物の劣化傾向も熟知しており、より的確な提案が期待できるでしょう。
当店も大分市周辺で防水工事を行なう地域密着の会社です。
以下では、防水工事の実績を多数掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
【ポイント⑤】アフターフォローは充実しているか
定期点検や補修対応の有無、お困りごとが発生した際の対応スピードなど、アフターフォロー体制も会社選びにおいて重要なポイントです。
定期的に建物の状態を確認することで、劣化の早期発見&早期対処が叶い、高額な費用のかかる大規模な修繕工事を未然に防ぐことができます。
長く付き合える会社かどうかという視点で、アフターフォローの内容を確認してみましょう。
大分市にマンションをお持ちのオーナー様で防水工事をお考えの方はぜひ当店「エースペイント株式会社(プロタイムズ大分東店)」をご検討ください。
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